土浦の名店「麺屋京介」は、活龍で修行を積んだ店主が立ち上げた実力派ラーメン店。
看板メニューは、丸鶏を50羽以上も使い8時間以上炊き込んだトロトロ濃厚な鶏白湯と、地元・柴沼醤油を用いた昔ながらの中華そばの二枚看板。自家製の全粒粉入りストレート麺はパツッとした歯切れともちもち感を併せ持ち、スープをしっかりと絡めて口に運ぶ“いい仕事”をしてくれる。さらに豚バラ・肩ロース・鶏ムネの3種から選べるチャーシューが、どのスープとも絶妙な相性を見せるのも魅力。店内は店名の由来となった氷室京介への愛にあふれ、ライブ映像が流れる独特の空気感。ラーメンの完成度と店主の情熱、その両方を体感できる一杯がここにあります。
土浦の現場近くでメシ食いたいんだが、どっかウマいラーメン屋知らねぇか?
それなら“麺屋京介”だ。鶏で勝負してトロットロなスープしてんだぜ。
鶏で勝負?ラーメンって言やぁ豚骨ってイメージだけどな…
一度飲めばわかる。丸鶏を50羽もぶち込んで8時間炊いたド濃厚スープだ。
醤油のコクと鶏の旨味がガツンと押し寄せる。お前の胃袋でも満足させられる自信があるぜ。
麺屋 京介とは?
店主の経歴や店名の由来
土浦市郊外に店を構える「麺屋京介」は、2014年にオープンして以来、地元のラーメン好きに愛され続けている人気店です。店主は茨城ラーメン界の有名店「活龍」で約4年半修行を積んだ実力派。その経験を活かしながらも、独自の味を追求するために独立し、この地に店を構えました。
店名の「京介」は、実は店主の大好きなロックアーティスト・氷室京介から取られています。店内に足を踏み入れると、モニターには氷室のライブ映像が流れ、壁にはグッズやポスターが飾られており、ラーメン店でありながら音楽と店主の生き方が重なった独特の空気感は、他の店舗にはない魅力です。
郊外の立地ながら、昼時には行列ができることも多く、県外から訪れるファンも少なくありません。その理由は、徹底して素材にこだわった無化調スープと自家製麺、そして選べる3種類のチャーシューにあります。「味が一番の集客」という店主の信念が体現されたラーメンは、一口すすればその思いがしっかり伝わってくるはずです。
看板メニューは「中華そば」と「鶏白湯」
中華そば(柴沼醤油使用、昔ながらのあっさり系)
「麺屋京介」の中華そばは、地元・土浦にある老舗醤油醸造所「柴沼醤油」の醤油ダレを使い、丸鶏から丁寧に旨味を引き出した清湯スープが特徴です。黄金色に澄んだスープは、鶏の香りがふわりと漂い、一口飲むと奥に昆布や椎茸といった自然の旨味が重なり合って、シンプルながら奥深い味わいを感じさせてくれます。化学調味料を一切使わず、素材の力をそのまま活かしているからこその透明感と、じんわり沁みわたる優しさが魅力です。
麺は自家製の全粒粉入りストレート麺で、ほどよい弾力と香ばしい風味があり、あっさりとしたスープとの相性は抜群。啜るたびに醤油の香りと鶏の旨味が麺に絡んで広がり、昔ながらの中華そばを思わせつつも、洗練された現代的な仕上がりに感じられます。チャーシューは豚肩ロースや鶏ムネなどから選べ、肉の旨味がスープをさらに引き立ててくれるのも嬉しいポイントです。
まさに「毎日食べても飽きのこない」ラーメンで、濃厚な鶏白湯と並ぶ京介の二枚看板のひとつ。優しいけれど芯のあるこの一杯は、初めて訪れる人にもぜひ味わってほしい定番メニューです。
鶏白湯ラーメン(とろみが強い濃厚スープ、醤油・塩あり)

↑鶏白湯ラーメン(醤油)
麺屋京介を代表するもうひとつの看板が「鶏白湯」です。丸鶏を贅沢に約50羽分も使い、8時間以上じっくりと炊き込んだスープは、レンゲを持ち上げるだけでわかるほどの強いとろみがあり、クリーミーで濃厚。それでいて口に含むと重さはなく、鶏の旨味が濃縮された力強さの中に、すっと消えるようなキレの良さが共存しています。
味付けは醤油と塩の2種類がありますが、特に人気が高いのは「鶏白湯 醤油」。一口すすった瞬間に、醤油のコクと鶏の濃厚な旨味が一気に押し寄せてきて、その迫力に思わず「おっ」と唸らされるほど。私自身の感想でも、一口ごとに波のように旨味が広がり、濃厚なのに後味が重くなく、ついついレンゲが止まらなくなってしまいました。

さらに特徴的なのがトッピングの工夫です。チャーシューは豚バラ、肩ロース、鶏ムネの3種から選べ、濃厚スープの中でも肉の旨味をしっかり堪能できます。加えて玉ねぎやトマトといった副材が添えられることで、スープの濃厚さを中和し、最後までくどさを感じさせません。これにより、濃厚派もあっさり派もどちらも満足できる仕上がりになっています。
鶏白湯はラーメンだけでなく、つけ麺として楽しむことも可能。とろみのあるスープが自家製麺によく絡み、最後の一口まで旨味を逃さない一杯に仕上がっています。まさに「麺屋京介といえば鶏白湯」と評されるにふさわしい、完成度の高い人気メニューです。
自家製麺のこだわり
低加水・全粒粉入りのストレート麺
麺屋京介のラーメンを語る上で欠かせないのが、自家製の「低加水・全粒粉入りストレート麺」です。全粒粉を多めに配合した麺は、表面に小麦の粒が浮かび上がるような素朴な色合いをしており、口に含むと香ばしい小麦の香りがふわっと広がります。一般的な低加水麺と比べても、パツンと歯切れの良い食感が際立ちながら、同時にしっかりとした弾力やもちもち感も楽しめるのが特徴です。
実際にすすってみると、まず感じるのは小麦そのものの豊かな風味。そして噛んだ瞬間に伝わるパツパツとした歯応えが心地よく、時間が経つにつれてスープをじんわり吸い込み、もちっとした食感へと変化していきます。そのため、最初の一口と食べ進めた後とで異なる表情を見せ、最後まで飽きさせません。
この麺が素晴らしいのは、京介の二大看板スープ「清湯」と「鶏白湯」のどちらとも絶妙にマッチすることです。清湯スープではあっさりとした醤油の香りと鶏の旨味を優しく運び、鶏白湯では濃厚でクリーミーなスープをしっかりと掴んで口へと運んでくれる。麺が主役になりすぎず、それでいて存在感をしっかり放っているところに、店主の緻密な計算を感じます。
まさに「スープと麺が一体となって完成するラーメン」を体現した自家製麺。麺屋京介が多くのファンを惹きつける理由の一つが、このこだわりのストレート麺にあるといえるでしょう。

選べる3種のチャーシュー
豚バラ
豚バラチャーシューは、しっかりと脂がのっていて、とろけるような食感が魅力です。厚みがありながらホロホロと崩れる柔らかさで、口の中に入れた瞬間に脂の甘みと旨味がじゅわっと広がります。特に濃厚な鶏白湯スープとの相性は抜群で、スープのコクをさらに引き立ててくれる存在です。ガッツリとした満足感を求める方や、濃厚系が好きな方にはまず試してほしい一枚です。
肩ロース
肩ロースは赤身と脂身のバランスが取れており、噛みしめるごとに肉本来の旨味が広がります。豚バラに比べるとやや上品な味わいで、スープの味を邪魔せずに引き立てる万能タイプ。あっさりとした中華そばにも、濃厚な鶏白湯にもどちらにもよく合うため、初めて訪れる方にはおすすめの一枚です。しっかりとした食感を楽しみたい方や、肉の旨味をじっくり味わいたい方にぴったりです。
鶏ムネ
鶏ムネチャーシューは低温調理によって仕上げられており、しっとりと柔らかい食感が特徴です。淡白でありながら鶏本来の旨味が凝縮されており、特に清湯スープとの相性が良好。スープの繊細な風味を壊さず、むしろ全体を軽やかにまとめてくれる存在です。ヘルシー志向の方や、あっさりとした味を求める方には非常に人気があり、重さを感じさせない仕上がりが好印象です。
【感想】ホロホロと崩れる柔らかさで、肉の旨味がダイレクトに伝わる
麺屋京介のもうひとつの大きな特徴は、ラーメンに添えるチャーシューを「豚バラ」「豚肩ロース」「鶏ムネ」の3種類から選べることです。一般的なラーメン店では固定のチャーシューが多い中、自分好みに合わせて選べるスタイルは京介ならでは。スープの種類やその日の気分によって組み合わせを変えられる楽しさがあります。
実際に食べてみると、どのチャーシューも驚くほど柔らかく仕上げられていて、特に豚バラはホロホロと崩れるような繊細さが印象的でした。箸でつまむだけで崩れそうなほどの柔らかさなのに、口に入れると肉の旨味がダイレクトに伝わってくる。スープや麺と一緒に味わえば、それぞれの肉質や風味が異なる形でスープを引き立て、ラーメン全体の完成度をさらに高めてくれるのを実感しました。

「今日はどのチャーシューにしようか」と考えるのも京介を訪れる楽しみのひとつであり、常連客にとっては欠かせないリピート理由にもなっています。
トッピング・サイドメニューも要チェック
麺屋京介の魅力はラーメンだけにとどまりません。メインをさらに引き立てるトッピングやサイドメニューにもこだわりがあり、ラーメンと一緒に頼むことで満足度が一層高まります。
まず注目したいのはトッピングの野菜たち。玉ねぎは濃厚な鶏白湯スープに爽やかな辛みと甘みを加え、後味をすっきりさせてくれる名脇役です。さらにトマトが加わることで、クリーミーなスープに酸味とフレッシュさがプラスされ、重たくなりがちな一杯を軽やかに仕上げてくれます。濃厚とさっぱりを両立させる工夫は、他店にはない京介らしいセンスといえるでしょう。
サイドメニューでは「チャーマヨ丼」が特に人気。サイコロ状にカットされた豚バラチャーシューに、マヨネーズのコクが絡み合い、ご飯が進む一品です。濃厚なラーメンの合間に食べても良し、シメとして食べても良しと、幅広い楽しみ方ができます。また、スープをかけてリゾット風にするのも常連の定番スタイルで、最後の一滴まで鶏の旨味を堪能できるのが嬉しいところです。

トッピングで味を調整し、サイドでボリュームを加え、限定麺でワクワクを感じる。麺屋京介はラーメンそのものの完成度だけでなく、「一食を通して楽しませる工夫」にも余念がありません。
アクセスと店舗情報

店舗名 | 麺屋 京介 |
住所 | 茨城県土浦市大畑837-1 |
営業時間 | 11:30〜14:30 18:00〜20:30(L.O.) (材料切れ次第終了) |
休業日 | 火曜日 |
駐車場 | 約6台分程度あり |
座席数 | カウンター席:4席 テーブル席(4人掛け)3卓 |
支払方法 | クレカ・電子マネー・QRコード決済、 利用不可 |
関連ページ | X(旧Twitter)公式アカウント https://x.com/11k_ta11 |
まとめ
土浦の人気店「麺屋京介」は、店主の情熱とこだわりが詰まった一杯を提供するラーメン店です。活龍で修行を積んだ経験をベースにしつつ、自身の信念と大好きな氷室京介への想いを重ねた独自の世界観は、店内の雰囲気から一杯のラーメンに至るまで一貫しています。
看板メニューの「中華そば」は、地元・柴沼醤油を使ったあっさり清湯スープが心に沁みる優しい味わい。「鶏白湯」は丸鶏を贅沢に炊き込んだ濃厚スープで、レンゲを持ち上げるだけでとろみが伝わり、口に含めば鶏の旨味が濃厚に広がりながらも後味はすっきり。醤油のコクと絡み合うことで、一口ごとに迫力ある旨味の波が押し寄せてきます。
チャーシューは豚バラ・豚肩ロース・鶏ムネから選べ、それぞれが異なる個性でスープを引き立てます。加えて玉ねぎやトマトといった工夫あるトッピング、チャーマヨ丼やつけ麺、限定メニューなどのバリエーションも豊富で、訪れるたびに新しい楽しみが見つかるのも魅力です。
麺屋京介のラーメンは素材の力を最大限に活かし、シンプルでありながら深い感動を与えてくれる一杯。土浦を訪れるなら、ぜひ立ち寄ってほしい名店のひとつです。
ラーメンってのはな、ただ腹を満たすだけのもんじゃねぇ。
丸鶏を何十羽も使って、何時間も火にかけてやっと生まれるスープには、俺らの時間と想いが詰まってんだ。
トロトロの鶏白湯も、澄み切った中華そばの清湯も、全部“鶏”という素材の力をどうすれば一番輝かせられるか、それだけを考えて仕上げてるんだぜ。
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