茨城県守谷市にある【手打中華 いまの家】は、白河ラーメンの伝統を受け継ぐ人気ラーメン店です。今回注文した『ワンチャー大』は、ワンタンとチャーシューがたっぷり入ったボリューム満点の一杯。青竹手打ちの中太縮れ麺は弾力とコシが強く、醤油ベースの鶏ガラスープは淡麗で昔ながらの味わい。脂身の少ないチャーシューは噛むほどに旨みが広がり、大ぶりでふっくらとしたワンタンも存在感抜群です。本記事では「いまの家(守谷)」の店舗情報、スープ・麺・チャーシュー・ワンタンの魅力を詳しくレビューします。
おやっさん!
最近守谷に現場入ってんだけどよ、腹減ったときにうまいラーメン屋ねぇかな?
なんか“いまの家”って看板見たんだが、あそこどうなんだ?
おっ、いいトコ見つけたじゃねぇか。
『手打中華 いまの家』は白河ラーメンの暖簾分け店だぜ。
へぇ〜、白河ラーメンって聞いたことあるけどよ、どんな感じなんだ?
スープは鶏ガラベースの淡麗清湯醤油。伊達鶏や薩摩鶏を使ってて
すっきりしてんのに旨みが深ぇ。
醤油の香りがキリッと立って、昔ながらの中華そばを思い出す一杯だな。
店舗情報と歴史
白河ラーメンの伝統を守る暖簾分け店
茨城県守谷市松前台にある【いまの家】は、福島県白河市で生まれたご当地ラーメン「白河ラーメン」の流れを汲む暖簾分け店です。
本家の「いまの家」や「とら食堂」から受け継がれた青竹手打ち製法や澄んだ醤油スープ、炭火で仕上げるチャーシューといったスタイルを大切にし、地域の人々から長年愛されています。
店内はカウンター6席、テーブル5卓ほどのこぢんまりとした空間。アットホームな雰囲気が漂い、地元の常連客からファミリーまで幅広い層でにぎわいます。駐車場も用意されているため、車での訪問にも便利です。
守谷市で本格的な白河ラーメンが味わえる貴重なお店として、多くのラーメンファンが足を運びます。
スープの特徴
鶏ガラ淡麗の清湯醤油
「いまの家」のスープは、白河ラーメンの王道を体現する鶏ガラベースの淡麗系清湯醤油。伊達鶏や薩摩鶏といった銘柄鶏をじっくり炊き出すことで、上品で穏やかな旨みが溶け込みます。さらに無化調(化学調味料不使用)で仕上げているため、雑味がなく、すっきりと澄んだ味わいが楽しめるのが大きな特徴です。

今回注文した「ワンチャー 大」
レンゲを口に運ぶと、まず感じるのは醤油のキリリとした風味。そのあとに鶏ガラ由来の豊かなコクが広がり、飲み口はあっさりしているのに、舌の奥にしっかりと旨みが残ります。脂分は控えめで軽やか、それでいて「物足りなさ」とは無縁の奥深さがあり、自然ともう一口、もう一口とレンゲを進めたくなる後を引く味わいです。
実際に味わったとき、私が最初に抱いた印象は「昔ながらの中華そばって感じ」という懐かしさでした。醤油の輪郭がはっきりとしているのに角が立たず、鶏ガラの旨みがしっかりと支えているので、どこかホッとする安心感があります。シンプルながらも奥行きのある味わいは、まさに正統派白河ラーメンの真髄を守る一杯といえるでしょう。

二層構造の自家製青竹打ち麺
「いまの家」の麺は、自家製の中太平打ち縮れ麺。白河ラーメンの伝統である青竹打ちの製法によって作られ、芯と外側で二層構造を持つのが最大の特徴です。外側はなめらかでツルツルとした喉ごしを演出し、中心部はしっかりとした弾力を残すことで、麺一本の中に複雑な表情を持たせています。まさに職人の技と経験が光る麺といえるでしょう。
実際にすすってみると、最初に感じるのは見た目からは想像できない力強い存在感。一噛みすると「パツッ」とした張りが心地よく歯に伝わり、次第にモチモチとした弾力へと変化していきます。その食感のコントラストは飽きることなく、スープと合わさった時にさらに真価を発揮。醤油のキレをしっかり抱き込みながらも、麺自体の旨さが前に出てくるのです。
食べ進めるごとに「麺を食べている」という満足感が強まり、丼の中でスープに寄り添いつつも主役として輝いている──それが「いまの家」の麺だと感じました。

チャーシューの特徴
肉質と旨みを丁寧に描写
「いまの家」のチャーシューは、脂身を抑えた肉が中心。まず見た目からも赤身の比率が高く、余分な脂が少ないため、肉本来の力強さが感じられるのが特徴です。口に運んだ瞬間、ぎゅっと締まった肉質が歯に伝わり、噛みしめるごとに赤身ならではの旨みがじわりと広がっていきます。その旨みは脂の甘さに頼ったものではなく、肉そのものが持つ自然な深みであり、噛むほどに「肉を食べている実感」を強く味わえるのです。
さらに、スープとの相性も抜群。淡麗ながらコクのある鶏ガラ醤油スープが赤身の持つ力強さを引き立て、チャーシューの噛み応えと一体になることで、丼全体に奥行きが増していきます。口に含むたびに肉の繊維から滲み出る旨みがスープに溶け込み、次第に丼全体を「肉と出汁が響き合うハーモニー」に変えていく感覚さえ覚えるほどです。
見た目のシンプルさに反して、食べるたびに深い満足感を与えてくれるチャーシュー。派手さはなくとも、「肉を食べる喜び」をしっかり噛みしめられる一枚であり、ラーメン全体を支える確かな存在感を放っていました。

ワンタンの存在感
シンプルながら大ぶりでふっくら
白河ラーメンを語る上で欠かせないトッピングのひとつがワンタンです。「いまの家」のワンタンは、あえて具材を入れないシンプルなスタイルを守りながらも、その大きさとふっくらとした仕上がりによって圧倒的な存在感を放っています。丼の中に数枚浮かんでいるだけで、その一杯に華やかさと落ち着きが加わり、麺・スープ・チャーシューとはまた違った味わいを提供してくれるのです。

実食した感想
実際に目にしたとき、スープに漂う大ぶりのワンタンは、まるで夕焼け雲が水面に映り込んでいるような美しさがありました。レンゲですくうと皮がふわりと揺れ、まるで羽衣のように薄く柔らかい。口に含めばその皮はするりと舌に馴染み、噛む必要もないほどになめらかにとろけていきます。シンプルでありながら、スープの醤油の香りをしっかりまとって広がるため、一口ごとにやさしい余韻を残してくれるのです。
チャーシューのような力強さはありませんが、それに負けない確かな存在感があり、まさに「縁の下の力持ち」のようなトッピング。派手さはなくとも、スープとの一体感を引き立てることでラーメン全体の完成度を高めており、食べ進めるごとに「やっぱりワンタンがあって良かった」と感じさせてくれるものでした。
アクセスと店舗情報

店舗名 | 手打ちラーメン いまの家 |
住所 | 茨城県守谷市松前台2-6-1 |
営業時間 | 11:15~16:00(スープが無くなり次第終了) |
休業日 | 金曜日・第3木曜日 |
駐車場 | 10台以上 |
座席数 | カウンター席:6席 テーブル席(4人掛け)5卓 |
支払方法 | クレジットカード・電子マネー・QRコード決済不可 |
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まとめ
守谷市にある【手打中華 いまの家】は、白河ラーメンの伝統を色濃く受け継ぐ名店でした。カウンターとテーブル合わせて十数席ほどのこぢんまりとした店内は、どこか懐かしく温かみがあり、地元に根付いたラーメン屋らしい居心地の良さが漂っています。駐車場も完備され、車で訪れやすい点も魅力のひとつです。
一杯の中で、スープ・麺・チャーシュー・ワンタンがそれぞれに個性を持ちながらも互いを引き立て合い、調和しているのが「いまの家」の魅力です。守谷にいながら本場・白河ラーメンの真髄を味わえることに驚きと喜びを覚え、食べ終えた後も余韻が心に残る一杯でした。
茨城で本格的な白河ラーメンを体験したい方はもちろん、「昔ながらの中華そばの良さを再確認したい」という方にもおすすめできる名店です。
心に響く一杯を
ラーメンってのはな、ただ腹を満たすもんじゃねぇ。
一杯の中に、作り手の想いと歴史が詰まってんだ。
あの湯気、あの香り、そして沁みるスープ──。
家族や仲間と一緒に食卓を囲めば、きっと笑顔がこぼれるはずだぜ。
オマエに合う“至高の一杯”を見つけてくれ。
きっと心も腹も満たされるってもんだ!
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